ぼくたちのひみつきち


「おお、それいいじゃん!」


「スマホって機種によっては高いし、サンタさんにお願いした方がいいかなって思って…そしたらお父さんたちの負担も減るだろ?」


「栄助すげぇ、親孝行じゃん!」


「そ…そんなんじゃないけど___」


そう言いかけて、言葉を止める。

その理由はこちらに___主にぼくと甘太郎に注がれる視線のせいだった。


『………』


樹と一が、目を瞬かせながらぼくらを見つめている…。

どうしたんだろう?

まさかサンタさんの事が分からない…知らないなんてワケないだろうし。

ぼくは2人に向かって、こう問いかけた。


「どうだ?樹と一はサンタさんにお願いするプレゼント、もう決めてるか?」


「…甘太郎は想定内だったがまさか栄助もとは…」


「…え?想定内?ぼくがどうしたって?」


驚いた様子の樹にぼくは首をかしげる。


「こら、樹くん!」


「痛っ!!」


「えっ!?」


ふと、一が樹の脇腹に拳をめり込ませたため、ぼくはギョッとした!


「ちょ、一どうした!?いきなり樹を攻撃して…」


「いえいえ、何でも」


拳を握ったまま一がニコリと笑う。

その隣で樹は脇腹を押さえながら「ごふっ…」と息をもらした。

ぼくは恐る恐る声をかける。


「だ、大丈夫か…樹…?」


「お、おう…平気。それより…ぐふっ…さ、サンタさんの話だったよな?」


「今はそれどころじゃなさそうだけど!?本当に大丈夫か!?」


心配するぼくに「だ、大丈夫」と答えて、樹が続けた。


「俺は…そうだな…レーザー距離計かな」


「何、その…レーザーなんとかって」


「簡単に言えば…光で壁や柱までの距離とか測るやつだな。色んな場所の長さとか測って遊ぼうと思って」