ぼくたちのひみつきち


何か…ぼくができる事ってないかな…。

……そうだ。

ぼくは口を開いた。


「甘太郎、ぼくも手伝いに行っていい?」


「もちろん!栄助も来てくれるのか!?」


“助かるよ!”とご機嫌な甘太郎の目の前で、手をピースの形にする。


「その代わり、ぼくも2日出るからケーキ2個ね」


「うっ…まぁ、樹の方はそれで許可しちまったしなぁ…。いいぜ、じゃあ栄助もショートとチョコを___」


「いや、味はショートとチーズケーキで頼む」


「な、何っ!?」


甘太郎が驚いた様子でのけ反る。

ぼくの申し出が意外だったのか、樹と一も目を丸くしてこちらを見た。


「栄助ってチーズケーキ、そんな好きだったっけ?」


呟く樹に首を振る。


「ショートケーキはぼくがもらうけど、チーズケーキは…一の分だよ」


「…えっ、僕のですか!?」


一が戸惑ったように声を上げた。

ぼくはそんな一を見て胸を張る。


「習い事を頑張ってる一への、ぼくからのクリスマスプレゼントだ。チーズケーキが好きって、前に言ってただろう?」


「…栄助くん…」


一の目元に光る物が見えて、ぼくはそっぽを向く。


「言っとくけど、遠慮するのは無しだからな!これはぼくのワガママなんだから、しっかり受け取ってもらうから!」


目を背けたままぼくが言い放つ。


「はい…!ありがとうございます!」


一の嬉しそうな声色を聞いて、ぼくは小さく笑みを浮かべる。

ふと気づくと甘太郎と樹がニヤニヤとしてぼくを見つめていた。