「う~、寒すぎる!」
テントの中、ブルブルと震えながら甘太郎がぼくの隣に座る。
「もうすっかり冬ですよね」
一がモコモコのブランケットにくるまりながら白い息を吐いた。
「栄助は上に何か着なくて平気なん?」
青い水玉模様の半てんをまとった樹がぼくに問いかける。
ぼくは両手に息を吐いてこすり合わせた。
「中にヒートテ○ク着てその上からカイロも貼ってるから何とか平気…」
ぼくは元々体温が高いから、まだそれで耐えられる。
いや…別に寒さと競っているわけではないのだから耐えなくてもいいのだけど。
上着まで身につけると逆に熱がこもり、暑くて気分が悪くなるから…外出するときは限界まで上着無しで過ごしている。
「そういえば、もうすぐクリスマスだけど…皆はイブとクリスマスって予定あるか?」
「何だよ、突然」
甘太郎の問いかけにぼくらの視線が集まる。
甘太郎は体をさすりながら続けた。
「実は今、ケーキの売り子を探しててさ…手伝ってくれたらクリスマスケーキを1個プレゼントするけど、どうだ?」
「どうだって…何でぼくら子供にその話がくるんだよ」
「そうですね、こういうのは大人の方に頼んだ方がいいのでは…」
ぼくと一の疑問に甘太郎が答える。



