ぼくたちのひみつきち


「なら、コイツを秘密基地の守り神にするか!」


甘太郎がそう言って一からぬいぐるみを受け取る。


「守り神って…お地蔵さんみたいな?」


「おう!なんかそういう“念”みたいなのこもってそうじゃん、コイツ!」


…確かにツギハギだらけで念はこもっていそうだけど…。

守ってくれそう…というよりは夜中に動き出すタイプのやつ。


「ま…まあ、それはいいとして…甘太郎の方は作業、終わってたのか?ぼくらが来たときにはだいぶ片づいてたっぽいけど」


その言葉に甘太郎が笑う。


「おう、すぐに終わったぜ!伊草さんのおかげでな!」


「お前も樹もどういう神経してんだ」


全く知らないところでも伊草さんが利用されていた。

もはや一は遠い目をして空を眺めている。


「…甘太郎…?」


ぼくの突き刺すような視線に、甘太郎はあたふたしながら言った。