「痛っ!」
ぼくの口から出た言葉に、テントにいた他の3人が視線を向ける。
「どうしたんだ?栄助」
甘太郎の問いにぼくは足元を見た。
「なんか小石があって、それを踏んだみたい」
「靴下越しとはいえ痛いですよね…大丈夫ですか?」
心配そうな一に「うん、大丈夫」と答えて小石を拾い、それを外に放り投げた。
ふと、テント内を見渡している樹が目に入り、声をかける。
「どうした樹。何か探してるのか?」
すると樹は両腕を組んで呟いた。
「なんかテントの中、汚くね?」
その言葉に目を丸くして、ぐるりとテントの中を見回す。
甘太郎と一もぼくと同じようにキョロキョロと視線を動かしていた。
…そう言われてみると、確かに汚れているような気がする。
天井近くにはいつの間にかクモの巣がはってあるし、床には砂や小石、お菓子の破片(これは主に甘太郎のせい)が散乱していた。
ミニテーブルの上には開いた状態のポテチに重なったマンガ、小説、遊び道具…。
ぼくらは顔を見合わせる。
「これは…大掃除が必要だな」
ぼくが呟いた言葉に3人が頷いた。



