ぼくたちのひみつきち


「ええと…でも“お化けの家”ってアイデアは樹くんらしいですよね!」


笑顔の引きつった一が必死にフォローを入れる。

…まぁ確かにそうだけど。

甘太郎も同じ事を思ったのか、ノートに“お化けの家”と書いていた。


「それじゃあ次は一だな」


「はい!僕の番ですね!?」


「うおっ…!?」


一のあまりの食いつきのよさに思わずのけ反る。

そんなぼくの様子はお構いなしに一が言葉を続けた。


「ハロウィンという事なので、ここはやはりホラーに重点を置くべきだと思うんです!」


「おお、ホラースイーツって事か!具体的にはどんな商品にするんだ?」


甘太郎に聞かれ、一が答える。


「甘太郎くんのご両親はアメ細工って作られますか?」


「ん?それなら母ちゃんが作れるけど…アメ細工を使うのか?」


「はい、それでお化けを作ります。このとき中身は空洞にして、中に赤いベリーソースを入れフタをして…ポイントはなるべく薄く作る事ですかね」


「おっ、中身が透けるのはキレイでいいな!アメのカリッとした食感とソースのドロッとした食感もマッチしそうだし、いいんじゃないか!?」


「そうだね、お化けの形とか何種類かあると、選べてもっといいんじゃない?」


甘太郎と2人、アメで作られたカワイイお化けの商品を想像する。


「ふふ…まだ終わりではないんですよ」


一はニコニコと笑いながら口を開いた。


「へぇ、聞かせてよ。お化けに何か追加するの?」


ぼくは頭の中にカワイイお化けを思い描いたまま一に問いかけた。

一はニコリと言い放つ。