突然聞こえてきた声に驚き、勢いよく飛びのく!
声のした方向を見てみると、甘太郎がいた。
手にはなぜかノートとふでばこを持ち、その視線はぼくを真っ直ぐに見つめている。
「あっ、いやっ…これはその!!」
自分の顔が赤く染まっていくのが分かる!
何でこのタイミングで来るかなコイツも!!
甘太郎はぼくに近づき、ポンッと肩に手を置いた。
「いや~まいったよ。ハロウィンの新商品について家族会議してて遅くなっちまってさ~、しかも結局決まんねぇのよ」
「え…何だよいきなり…そんな事言われてもぼくは知らな___」
「もちろん、栄助は手伝ってくれるよな?ハロウィンに出す新商品の案出し!」
「いやだから!ぼく、そういうの素人だし分からな___」
その瞬間、甘太郎の目がキラリと光る。
そのまま小さな声でぼくに耳打ちした。
「今ここでオレが見た事…樹と一に言いふらしてもいいのか?」
「全力で協力させていただきます」
ぼくはその場で敬礼をした。
そしてすぐさまテントに戻るなり、率先して樹と一に声をかける。
「2人とも、緊急事態だ。今すぐ作業の手を止めてくれ」
その物々しい言い方に2人はピタリと停止してぼくを見た。



