悩んでいる事への答えが出なくて、考える事に疲れたから…それを題材にちょっとだけ___自分を心配してくれる友達と遊んでみたくなった。
だから構ってもらいたかったんじゃないか。
そんな考えを説明すると、樹はふっと笑った。
「な…なんだよ、笑うことないだろ!」
ぼくが言うと「違うって」と樹が笑いながら首を振る。
「栄助の答えを笑ったんじゃなくて…お前らってホント、俺のことよく知ってるよなって思って」
『?』
ぼくと甘太郎、一が首をかしげる。
樹はその様子を見て穏やかに目を細めた。
「んじゃ、答え合わせしようか」
そう言いながら樹がゆっくりとブランコをこぐ。
ロープのきしむ音が聞こえた。
「まず最初に、俺の悩み事だけど___最近じいちゃんが入院してさ」
「えっ、大変じゃないか」
まさかの内容に思わず口を挟んでしまう。
甘太郎と一も心配そうに樹を見つめる。
「健康診断でひっかかったみたいでさ。父さんたち詳しい事は教えてくれなかったけど、その検査入院ってやつみたい」
「その検査入院って長くなるのか?」
甘太郎の言葉に樹は「いや、1泊2日」と答えた。
「それでも心配ですよね…樹くん、大丈夫ですか?その…心の方は…」
一がおずおずと口を開く。
樹は家族の中で、特におじいさん…祖父に懐いているからな…。
樹はブランコを止めてぼくらを見た。



