「えっと…ぼくたちに構ってもらいたかった…とか?」
瞬間、その場にいたぼく以外の3人全員が目を丸くする。
…え?ぼく今なんて言った?
変な事言ったっけ?
誰も一言も喋らない静かな空気に耐えられず、続けざまに口を動かした。
「なんかこう…モヤッとする事があって、それを和らげてほしかったからワザとクイズ形式にしたんじゃないかなって…思って、えっと…」
そこまで口にして気づく。
“悩みは何か”と聞かれているのに、ぼくが答えているのはどちらかといえば“今の樹の心境”についての想像だ。
これ話の着地地点どうしよう…。
ふと、ブランコに乗っている樹が呟く。
「それってつまり、お前たちと遊びたかっただけで俺に悩みはないって事?」
その問いかけにぼくは首を振った。
「いや…悩み事はあると思う。でも樹はそういうとき、自分で解決するしかないって知ってるやつだから…このクイズはその途中の息抜きかなって」
悩みは自分自身の問題で、他人に打ち明けようがどうしようが、結局1人で答えを出すしかないものだと思う。
少なくとも樹はそう考えるタイプだ。
それなら“悩みはなんでしょう”なんてクイズをコイツが出したのはなぜか…。
ぼくが考えるに、それは休憩のようなものだったんじゃないだろうか。



