ぼくたちのひみつきち


その言葉にぼくと一が声を上げる。


「いや、もう少し考えてからの方がいいんじゃ…」


「そうですよ甘太郎くん、触れられたくない話題の可能性もありますし、ここは___」


「お~い、樹!!」


『行動が速い!!』


瞬く間にブランコまで移動を終わらせた甘太郎が声をかけると、樹は首をかしげた。


「ん、どうしたん?」


「何か悩みでもあんのか?」


『直球!!』


ぼくと一が頭を抱える!

もう少し聞き方あるだろう!!

せめてそれとなく、オブラートに包め!!

ぼくらも急いで2人に駆け寄る。

樹はキョトンとした顔で勢ぞろいしたぼくたちを見たあと、ニヤリと笑って口を開いた。


「…何だと思う?俺の悩み」


『は?』


今度はぼくらがキョトンとする番だった。

樹は再び空を見上げてポツリと呟く。


「あるといえばあるんだよな、悩み事…それは何だと思う?」


「突然クイズが始まったんだけど」


「う~ん、そうだなぁ」


「しかもやるのかよ」


ぼくのツッコミを完全に無視して甘太郎が考えだす。

両手の人差し指を両のこめかみにあてて、ぐるぐると動かし「悩み…樹の悩み…」と繰り返している。

その様子をしばし見守っていると、甘太郎がカッと目を見開いた。