秘密基地のテント。
その横にある手作りのブランコに乗り、樹が空を見つめている。
前後にこいで遊ぶわけでもなく、ただボーッとしているだけのその姿を見てぼくたち3人はテントの入り口で顔を見合わせた。
ここ最近…9月に入ってから樹の様子がどこかおかしい。
「樹くん…なにか悩みでもあるんでしょうか…」
一がポツリと呟く。
「アイツがああなってるの珍しいよな…栄助はなにか理由とか知らないのか?」
甘太郎に聞かれて、ぼくは首を横に振る。
「いや…なにも。2人は何か知らない?」
そう問いかけると2人も首を振り、長い沈黙が辺りを包みこんだ。
その間も樹は空を見上げて、風に流される雲を見つめながら時々ため息を吐いている。
なにか嫌な事とか…それこそ一が言っていたみたいに悩みがあるんだろうか。
これは友達として聞くべきなのかな…?
いや、樹が自分から話してくれるまで待つべきか?
それともしばらくはいつも通りに接するのがいいのか…難しいところだと思う。
ふと、隣で腕を組んでいた甘太郎がポンッと手を打った。
「よし、本人に聞きに行こう!」
『えっ!?』



