「意外だったって…なにがだよ?」
「ほら、甘太郎が溜めてた宿題…絵日記とかはちゃんと毎日書いてたらしいじゃん?あんなの1番溜めこみそうなのに」
「ああ…そう言われると確かに」
不思議なことに絵日記だけはコツコツ書いていたみたいで、本人に聞いてみると「今年は残したい思い出が多くてさぁ」と笑っていた。
ちなみに絵日記の内容は見せてくれなかったから、すごく気になる…。
「絵日記って段々と書くことが無くなってくるから困るんだよね」
ぼくの言葉に樹が首をかしげた。
「そうか?俺は困ったことないや」
「へぇ…なにかコツがあるの?」
「毎日“今日は○○を作りました、楽しかったです”って書いとけばいい」
「うん、お前に聞いたぼくが間違ってたよ」
というかそんなに作る物のレパートリーあるのかコイツ…。
いや、樹のことだから作ったのが“ねるね○ねるね”とかの知育菓子でも日記に書いてそうだな…。
ぼくと樹が話している間に甘太郎の方も漢字の書き取りが終わったらしい。
ぐぐっと背伸びをしながら甘太郎がこちらを向いて笑った。
「よし、終わったぜ!祭りだ祭り!」
はしゃぐ甘太郎の横で、彼が今し方終わらせた漢字書き取りドリルを見ていた一と目が合った。
一は無言でドリルのページをめくり、ぼくへと見せる。
そこには……。



