「…やってみるけど、できなくても笑うなよ」
「お前なら余裕だって。ほら、まずはロープを___」
樹の指示に従い、ぎこちなく手を動かす。
ロープと木材はゆっくりと、たどたどしくではあったけれど…少しずつ、しっかりと固定されていった。
そして、汗を流しながら30分が経ったころ。
「で…できた…」
「うん、いいんじゃね?」
ようやく、ぼくらのブランコが完成した。
ぼくは大きく息を吐いてその場に座りこむ。
け…けっこう難しかった!!
「お疲れさん!スゲェじゃん!!」
興奮した様子の甘太郎が、その勢いのままぼくの頭をぐしゃぐしゃとなでる。
その横では、疲れきってされるがままのぼくを見た一が苦笑していた。
「ほら、栄助」
樹がぼくに手を差し伸べる。
その手を取って立ち上がり、ブランコを眺めた。
「乗ってみろよ、ブランコ」
樹に背中をポンと押される。
「いや作ったの樹じゃないか、お前が先に___」
「いいって。最後を仕上げたのは栄助じゃん?」
そう言われ、おずおずとブランコに腰かけた。
手作りのブランコはぼくが体重をかけても壊れることはなく、安定している。
両手でロープを持ち、少しだけ前後にこいでみた。
体の動きに合わせて風が髪をなでていく。
「どう?乗ってみた感想は」
樹の言葉にぼくは笑顔でこう言った。
「最っ高に楽しい!!」



