つまりぼくらが探さないといけない枝は、重量に耐えられるだけの太い物で…なおかつ木から水平に伸びている物でなきゃいけないということか。
どっちか片方をクリアしている枝は多いんだけどな…。
「なぁ樹!あれはどうだ!?」
ふと、甘太郎が大声で樹を呼んだ。
「どれ?」
「ほら、ここの上にある…」
樹が上を見上げて目を凝らす。
そして少し考えるような素振りを見せたあと、小さく頷いた。
「うん、この枝なら大丈夫だな」
その言葉にぼくたちは再び樹の元へと集まる。
次の指示を仰ぐためだ。
「それで…枝は見つかったけど、次はどうすればいいの?」
ぼくの問いかけに樹はロープを手にした。
太さのある頑丈そうなそれを持ち、枝を指差す。
「これをあそこに結ぶ」
「えっ…結ぶっていわれても」
ぼくは木を見上げた。
登れないことはない…だろうけど、こうしてみるとけっこう高い。
「あそこまでロープ抱えて木登りすんのか?いけっかなぁ」
甘太郎の呟きに樹が首を左右に振った。
「いや、安全性を考えて木には今回登らない」
「でも、それだとロープの固定ができないんじゃないでしょうか…」
「それは大丈夫」
そう言うと樹は、すぅ…と大きく息を吸いこんだ。



