「はぁ…こうなったら仕方ないし、やろうか」
「そうですね…ほら、甘太郎くんも」
「分かってる!けど待って!正座で足が痺れてるんだよ!あっ待って、引っ張っていかないで!!」
一と2人、わめく甘太郎を引きづりながら樹の元へ向かった。
「で…ブランコ作りってどうすればいいの?」
「すごく難しそうなのですが…僕らだけで大丈夫でしょうか?」
初めての事で不安が募っていくぼくらを横目に、樹が木材とロープを手に取り言った。
「今回作ろうとしてるやつは構造自体そんな難しいモンじゃねぇから平気。じいちゃんにも教わってきたから心配すんな」
ふと樹が頭上を見上げる。
ぼくもそれにつられて上を見た。
枝に青々とした葉を茂らせた、太く大きな1本の木がぼくらを太陽から守るようにそびえている。
「じゃあまずは場所選びからだな。皆でブランコを吊す枝を探してくれ」
『分かった(分かりました)』
ぼくらは頷き、4方向から木を囲むようにして枝を選んでいく。
「樹、これは?」
「その枝はダメ。ブランコ吊すには細すぎる」
「樹くん、あの枝はどうでしょう」
「それもダメだな、枝が下がってる。なるべく横に真っ直ぐ伸びてるのが理想なんだ」



