「不死鳥は、知っての通り、願いを叶えてくれる唯一の動物です。」
教卓の前で、先生が言った。
「不死鳥の前で、願い事を念じると、その願い事は必ず叶うと言われています。というか、魔法世界で推奨されているのですね。不死鳥は穏やかですが、火を吐くので、危険があると言われています……。今日はここまで。」
モネは窓際の席で、筆箱で隠してこの間撮った列車の写真の模写をしていた。
「次実習。」
授業が終わると、シロウがモネの席へ来て言った。
「何回も言ってるけど、危ない実習だったらキミは呪文を唱えるフリして黙ってなね。僕が代わりにかけてあげるから。」
モネは頷いて、筆箱を取って教室へ向かった。


