乃々と貸し別荘の話





 展望台のお弁当屋で、乃々達は弁当を買った。

 乃々達は木でできたテーブルと椅子の一角に場所を取ってお弁当を広げた。



「こういう記念になる食事って良いね」



 恭が卵焼きを食べながら言った。




「ママも来れば良かったんだけど今日に限って用事だって。勿体ない」

「恭くん、もしかして人参好き?」



 乃々は苦手な人参を見ながらできるだけ丁寧に聞いた。



「こら。帰りは降りるんだからちゃんと食えよ。」



 おにぎりを食べていた蒼空が乃々を睨んだ。



「全部自分で食え。最初に僕に聞かないんならね。腹立つな。」



 乃々が複雑な顔をしていると、恭が横から箸で弁当の人参を摘んで取ってくれた。