乃々と貸し別荘の話




 夕方になって、乃々と蒼空がリビングで寛いでいると、外出から蒼空の母親が帰って来た。


 蒼空の母親は持っていた鞄を買い物用の大きな鞄に変えると、車の鍵をカチャカチャ言わせながら言った。



「よし二人とも、これから花火買いに行くわよ。」



 乃々はソファに寝そべって、蒼空は座ってポテチを食べていた所だったが、中断して支度した。



「蒼空くん何花火が好き?」


 部屋で外着の白いティーシャツに着替えて、玄関に降りてから、乃々が聞いた。


「線香花火かな。お前は?」


 ビーサンをつっかけながら蒼空が言った。




「打ち上げが良い。」

「ふーん。今日売ってると良いね。花火大会だったら今度連れて行ってやるよ。」