❁⃘*.゚
「お疲れ様でしたー!!」
無事プレゼンが終わり、それぞれのディスカッショングループで慰労会が行われていた。
初日の親睦会と同じBBQ。
正直莉子とはかなり気まずくて、プレゼンが始まってから今の今まで一切目が合わない。
それが悲しいとか、仲直りしたいとか、別にそんな事は微塵も思っていないけれど、何も関係のないみんなの前で、莉子とバチバチしていたって仕方ない。
何よりせっかくの慰労会で、皆に気を遣わせる訳にはいかない。
そんな思いで、私はひとりでお肉を焼いている莉子の元へと近寄った。
「なに」
目線をこちらに少しも向けることなく、低い声で吐かれた言葉に私も負けじと口を開く。
「私怒ってるから。謝ってもらってないし」
「あっそ、謝る気なんかないから。」
そう言いながら、紙皿に焼けた具材をのせ、私から離れようとする莉子の服を掴んだ。
「ちょっと、なんなの?」
「一緒に食べるから私の分が焼けるの待ってて」
「は?」
「私と莉子の雰囲気が悪いって皆にバレたら気を遣わせるでしょ」
私の言葉に心底嫌そうにため息をつきながらも、焼き上がるのを待っていてくれた莉子と一緒に席へ向かう。
「あんた、本当に榊原さんの秘書なの」
「そうだよ」
席について早々そう問いかけてきた莉子にそう返せば、またもや大きなため息をついたあと、小さく「最悪」とだけ漏らした。



