「ここはなんだか埃っぽいし、外で話そうよ?」
尚、何も話さない莉子の肩に触れようと手を伸ばした矢先、パンッと手を弾かれた。
「触んないで、男好きが移るでしょ?」
「………え?」
サーッと全身から血の気が引く。
こういう時、嫌な勘だけは当たってしまうのだなと改めて思わされる。
「柳さんといい、榊原さんといい、お前何様なワケ?御曹司だから色目使ってんでしょ?キモイんだよ」
「どうしてそれを…」
「2人の名前聞いてピンと来ない方がおかしいでしょ」
そう言うと、莉子はバカにしたように鼻で笑った。
「このセミナーは優秀な人しか参加出来ないはずなのに、アンタみたいな出来損ないの尻軽女が混じってるなんて最悪よ」
し、尻軽?!!
何もそこまで言われる筋合いはない。
「出来損ないかもしれないけど、2人に色目使ったりなんかしてない!それに私はこのセミナーを純粋に楽しみにしてた。今日のプレゼンだって頑張ろうって思って」
「あーそれもういいから」
私の言葉に被せるようにして言葉を言い放った莉子がニヤリと笑った。



