甘々重々御曹司に愛されすぎて困ってます



テーブルに用意されているお肉や野菜、他の食材どれも高そうなものばかり。さすが有名セミナー。お金がかかっている。見ているだけでお腹が鳴りそうだ。


鼻歌混じりで物色している最中、女性たちに前方包囲囲まれた榊原さんの姿がふと視界に入った。


ニコニコと愛想良く笑いながら、話をしている。


それにしても、なんかボディタッチ多くない……?うちの榊原さんはお坊ちゃまなんですけど?!それに、綺麗な女性だからって榊原さんも嬉しそうにしちゃって!なんかムカつくかも……。


なんて幼稚な考えが頭を支配しようとするものだから、私はなんとか気を紛らわせようと大好きなお肉に視線を移した。


「沙雪ちゃん」


そんな時、背後から唐突に声をかけられ、肩をびくつかせる。


「や、柳さん?」
「倫太郎はモテるね」
「あ、あぁ…そうですね」


煮え切らない反応をしてしまったせいか、柳さんは私を覗き込むようにしながら「妬いてるの?」とイタズラに問いかけてきた。


「な!ちが!別にそんなんじゃ…!」
「……へぇ?図星か。付き合ってるの?」


柳さんは本当に勘が良くて、妙に鋭い。この人の前だと、何もごまかせない。


「本当にそんなんじゃないです。てか榊原さんじゃなくて、お肉見てたんです、お肉。」
「はは、ちょっと無理がある」