ていうか、このパーティーは何パーティー?
私、全くもってなんの説明も受けていないのですが!?
周りをキョロキョロと見渡すけれど、当然知り合いの姿もない。私と同じように挙動不審な人もいない。私だけがこの場所に不釣り合いで、あきらかに浮いている。
ど、どうしたら……。
隣に榊原さんがいない事を引き金に、どんどんと不安が募ってくる。どうしたって私は、こんなポンコツぶりから抜け出せない。きっとあの同僚なら、こんな慌てふためいたりはしなかっただろうに。
…本当に、どうしてこんな私が秘書に?
パーティー会場のど真ん中で、悠長に自己嫌悪に浸っていた時だった。
「君、どこのご令嬢さん?」
背後から肩を叩かれたかと思うと、柔らかな声が鼓膜を揺すった。
思わず後ろへ振り返ると、そこには胡散臭い笑みを浮かべた男性が立っていた。見る限り、私とも榊原さんとも歳が近そうだ。
「あ、いえ…私はそういうのではなくて…」
「ん?では、なんでしょう?」
きっと悪気はないのだろうけれど、その問いかけはとても冷たく感じた。



