「ありがとう…ございます…」
「俺はあんたの絶対的味方なんでね〜」
茶化すようにそう言った榊原さんに少し頬が緩んだ。何だかんだ、実はいい人なのかもしれない。
「ダンボールすみません。重くて」
「全然。そういえば、坂場さん紹介すんの忘れたな〜って思ってあんたを探してたんだよね。このままついてきて」
そうだった、私これからサカバさんって人にお世話になるんだ。私より何十センチも長い足の歩幅に小走りで闘い、ようやくサカバさんという方に辿り着いた。
年代は大分と上に見える。けれど品があって、優しそうな女性。
「坂場さん、この人俺の秘書になる金澤さん。パーティー一緒に行くから頼んだ〜」
「わかりました。それではどうぞ」
榊原さんを外に残して、坂場さんと部屋に入る。大きなドレッサーと、煌びやかな衣装棚に目を奪われる。職場にこんな綺麗な控え室があるとは。



