「…………ん?」
またしても言っている意味が理解できず、つい聞き返した。
「面倒見いいし、バスケ上手いし、一年生の間でも密かに人気なんですよ」
一度口火が切られた途端、理沙ちゃんの言葉は止まらなかった。
「しかも三年生なのに全然偉そうじゃないじゃないですか!質問したら優しく答えてくれるし、でも笑った顔が意外と幼くてなんかかわいいっていうか」
「そう、なんだ…」
勢いに押されながら、とりあえず相槌を打つ。
確かに面倒見はいい。
先輩後輩関係なく話しかけるし、誰かが困っていたら放っておけない。
でも、それは私にとって当たり前すぎて、わざわざ長所として考えたこともなかった。
改めて言われてみれば、そういうところを好ましく思う人がいても不思議じゃないのかもしれない。
「えっと……理沙ちゃんは、山岸が好きなの?」
そう聞きながら、私は理沙ちゃんの表情をじっと見た。
