魔法学校☆アルミラージ


 落ちこぼれと言われていた1年5組が本気でパライバトルに向けて練習している姿を廊下から見かけた他の生徒達がレイ達の噂を周りに流した事で 最近は周りから「何か手伝う事ある?」、「音楽流すのやってあげよっか?」、「ダンス見といてあげるよ」などと声をかけられアドバイスを貰えるようになってきてはいたのだが、いくら1年5組が歌やダンスが上達してきたとは言えひとつだけどうしても何とも出来ない困った悩みがあった。ーパライバトルに参加するための必須条件である規定人数に達してない事だ。このままではいくら練習を重ねてもエントリーすら出来ない。

やはり他の皆、それぞれ自分のクラスでの練習があるからと1年5組の助っ人を申し出てくれる人はなかなか見つからなかった。

「……どうしよう」

1年5組のリーダーになっていたレイは見つからない残り2人のメンバーについて考えながら黄色い薔薇の蔓で出来たアーチ型の庭の廊下をとぼとぼ歩きながらため息ついていると 校庭の方に人盛りが出来ているのが目に入った。

何の集まりだろう?と思い人混みをかき分けながらそちらに歩いて行くと どんっ と他の生徒にぶつかりレイは転んでしまった。

「痛ったた…」

ぶつけたお尻をさすりながら立ち上がろうとすると「大丈夫?」と1人の男子生徒が手を差し出してきた。

その男子生徒は何処にでもいそうな普通の見た目の男の子だったがオーロラのような色のとても美しい目をしていた。

その目に思わず引き込まれてしまいそうになって しばらくレイがその男の子の目に魅入ってしまっていると「本当に大丈夫?保健室行く?」と男の子は心配そうな顔をして聞いてきた。