魔法学校☆アルミラージ


                「大変だ大変だぁーーーっ!!」でかい野生の熊にでも追いかけられてるかのような真っ青な表情で息を切らしながら大慌てで学園の廊下を走っていたミントグリーンベリルは学園長室のドアをノックもせずに入ると「大変ですーっ!!」と叫んだ。

「まぁびっくりした…!…ミントグリーンベリル、いったい何事なの?」

フランフランと新しい曲を楽譜に描いていたエレノアは驚いて顔を上げた。

「たっ大変なんですっ!!」

「えぇ、大変な事は充分分かったわ。何が大変かを教えてちょうだい」

楽譜の上に座っていたフランフランもうんうんと頷いている。

ミントグリーンベリルは すーはー と大きく深呼吸してちょっと落ち着いたような気分になって、「学園の庭の一部の黄色い薔薇が枯れました」と言った。

「何ですって?」エレノアは目を丸くした。

学園に咲いてある黄色い薔薇は、アルミラージと同じくこの学園を守っているバリアのようなものなので、学園にとってアルミラージの次に大切なその薔薇が枯れたと言う事は大事件なのだ。

「枯れたのはどこなの?」

「裏庭の金平糖ウサギの小屋の辺りですっ!今リリーのクラスの生徒が枯れた薔薇をもう一度咲かせるために魔法の歌を送っているところです」

「……そう」エレノアは険しい顔で頷くと「他にも枯れた場所が無いか徹底的に探しなさい」とミントグリーンベリルに言った。