魔法学校☆アルミラージ


 しゅわしゅわしたメロンソーダみたいな川が流れててその上チョコペンで“19”って書かれたクラッカーの看板があってそこにはクッキーで出来た橋がかかってる。その先にある大きなお菓子の街がゼリーグリーン19番街。学園から少し離れたその街にベールは住んでいた。

レイとリュカがこちらの世界に来てからは学校終わりはいつも決まって3人で帰っているのだが今日はクラスの子達と“仲良くダンスしてから帰る”と言われてあったのでベールは久しぶりに1人きりの時間を満喫していた。

「う〜ん…そろそろシャンプーが無くなりそうだったから買って帰らないとねぇ。あっ、そうだ!ついでに食後のデザートも……うん、今日はガレッドデロワにしよう!」

こちらの国では中にコインではなくチョコレートボンボンが入っているって知ったら2人はきっと驚くに違いない。

びっくりしている2人の顔を想像しながら楽しそうにケーキ屋に向かっていると「あらベールじゃない」と声をかけられた。

振り返るとピーチ色のアイシャドウがよく似合う同じ劇団に入っているマチルダピーチがにこやかな笑みを浮かべて立っていた。

「やあマチルダ、今日の公演はもう終わったのかい?」

「ええ、おかげさまで大盛況だったわ。今日観にきてくれたお客さん達の中にいた1人の小さい女の子にね、『楽しかった!また来るね!』って言われて花を貰ったの。可愛いでしょう?」

嬉しそうに言ってマチルダピーチは手に持っていた一輪のピンクの薔薇をベールに見せた。

「キミにそっくりな薔薇だね」とベールは微笑んだ。