魔法学校☆アルミラージ

「トップになれないの最初から分かってて言ってきたのに お前ってやつは簡単に承諾しちまうんだから…。あーあー、レイのせいで俺ら3年間みっちりこの学園に在籍確定になっちまった」

「やっ、やってみなきゃまだ分からないじゃない!もしかしたら奇跡が起こるかもしれないのよ?」

「ないない。絶対ない!」

「レイの言ってる奇跡って起こるかもしれないよ?」

「はぁ?」リュカはベールを睨んだ。

「なんでそんな事が言えるんだよ?」

「今朝の“追々”の話しの続きをしようか、1年で最後、12月の進級試験がかかったパライバトルは30日と31日の2日間・前夜祭と後夜祭に分けて行われるんだ。それも一般公開もされるから学園以外の人達も大勢観に来る。中には国境をこえてまでわざわざ観に来てくださる方もいるんだよ、凄いでしょ?
 前夜祭は予選と言って良いかもしれない。前夜祭では獲得ポイントが高かった2チームを決めるんだ。そしてその日選ばれた2チームが後夜祭・つまり決勝で戦ってどちらか一方が勝った方がローデットマリーの玉座に座れる。つまりその年のトップになると言う事。それに採点の仕方もルラチルビットクオーツ学園の教師陣だけじゃなく、他校の音楽学校の教師の方々と観客全員、つまりルラチルビットクオーツ学園に在籍する2000人の生徒全員ともに一般人の観客の方々も審査員として自分が良いと思った方のチームに加点するんだ。だからもしレイの奇跡と言うものが本当に起こったらトップになれる可能性もあるって事だ。あっ、3000点は前夜祭だけでも獲れる可能性は充分あるからよっぽど酷いパフォーマンスをしない限りは大丈夫だと思うよ」

「ほっ、ほらみなさい!もしかしたら勝てるかもって私が言った通りだったでしょ!」

「マジかよ…何でもありかよ、魔法世界って!?」

「あくまで勝てるかもしれないってのは“もしも”の話しだからね。本当にトップになりたいのなら死に物狂いで練習に打ち込まないといけないよ」

ふふっ とベールはどこかわくわくしてるような笑みを見せると「ここのアップルパイのお味は気に入ってくれたかな?」と2人に聞いた。