魔法学校☆アルミラージ

「えっ!?何でですか!?」

「どうしてダメなんです!?俺達早く元の世界に戻らないと…」

『慌てるなエレノア、近いうちにお前のところへ救世主が必ず現れる。それまで待つのだ』

『慌てるなエレノア、奇跡は起こる。諦めるなエレノア、………希望の歌を!』

エレノアは必死で頼んで来る2人を黙って見つめながら あの夜 父であるテオドールに言われた言葉を思い出していた。

この2人を学園に入れたのも、ベールから2人が別の世界から来たと聞き、昔自分の親友だった人間と同じ世界から来た不思議な力を持った人間かもしれないと思い、テオドールが言っていた救世主と言うのはこの2人かもしれないからと思ったからだった。だから2人には可哀想だがエレノアは“一か八か”に賭けるため、はっきり言った。「貴方達にはもう少し我が学園に居てもらいます」と。
もちろんもし2人が救世主ではなかった場合はちゃんと頭を下げて謝るつもりだ。

「学園長!私達…」

「ベールから聞いたのだけど、貴方達、元の世界でミュージカル俳優を目指して毎日歌やダンスを踊っているそうね」

「それが何だって言うんですか?今はどうでも良いだろ!?俺達は元の世界に戻りたいだけなんだ!!」

「ええ、後でちゃんと元の世界へ帰らせてあげるわ」

「後でって?」レイが首を傾げた。