スフェーンに言われるまま2人で中に入ると「お待ちしておりましたよ」と優しそうな上品なお婆さんが頭に蜂蜜のキャンディで出来た王冠を被り椅子に座って2人をにこやかに待っていた。
部屋の中では不思議なピンクの生き物がハープを弾いていて 気付いたリュカがそれを見ていると「私の相棒の花の妖精フランフランよ」とエレノアは教えた。
「昨晩ベールから貴方達の話しを聞いた時は驚いたわ。まさか別の世界からこちらの世界に来てしまった人間が居るなんて…まるでおとぎ話しみたい」
こちらからしてみたらこの世界の方がおとぎ話なんだけどな と思いながら2人は黙って話しを聞いていた。
「そうねぇ…こんな事、普通ならありえないけれど無くはない話しなのかもしれない」
「それって俺達以外にも魔法の世界に迷い込んでしまった人間が過去に居たって事ですか?」
「ずーっと昔の事よ。私がようやく読み書きが出来るようになった幼い頃だった。一度だけこの世界に『自分は別の世界から来たんだっ!』って言い張る私と同じくらいの歳の男の子が現れて、当時この学園で学園長を務めていた私の父がその子の対応をする事になったの。最初は子供の言う事だし、嘘をついてるんじゃないかって私の父もその周りに居た大人達も誰もその子を信じようとしなかったわ。しばらくして家族が迎えに来るまでの間だけその子を我が家で引き取る事になって、歳が近かった私はその子とよく一緒におままごとしたりお菓子作りをしたり たまに近くの公園で一緒に滑り台をして遊んだりしたわ。そしてその子の世界の話しを毎日聞いているうちにこの子は本当のことを言ってるのかもしれないって思うようになったの。私は父や母にその事を伝えたのだけど2人は難しい顔をして悩むばかりでやはりその子の話しを信じようとはしなかった。そしてその子はだんだん皆から嘘つき呼ばわりされるようになった。
だけど、誰も信じてはくれなかったけれどあの子は嘘つきではなかったと確信する出来事が私の目の前で起こった。年月が過ぎて私達がちょうど今の貴方達くらいになった頃、この学園の生徒として暮らしていた私達は立ち入り禁止にされている限られた者しか立ち入る事が許されないこの学園にある宝石の部屋に興味本位で入ったの。そしてそこにあったアルミラージ…我が学園を守り支えてくれている魔法のオブジェの事なんだけど、それに彼が触れた途端、彼は眩い光りに包まれて私の前から姿を消したの。その時一瞬だけ彼が住んでいる世界の景色がはっきり見えた。その世界はこちらの世界とは全く違う大きなビルやお洒落な建物が並んだ私が今まで目にした事のない不思議な世界だった。だから私はその時確信したの、あぁ…この人は嘘をついたりしていなかったんだって…。でも、彼が嘘つきではないのは分かったけれど彼がどうやってこの世界に来てしまったのかは最後まで分からなかった」
「なら…私達もそのオブジェに触れば元の世界に戻れるんじゃない!?」
「あぁ、そうだな!エレノアさん…いえ学園長、そのオブジェってまだその宝石の部屋ってところにありますか?触らせてもらいたいんですけど」
「ダメよ」エレノアは笑みを消して言うと2人を真剣な表情で見つめた。
部屋の中では不思議なピンクの生き物がハープを弾いていて 気付いたリュカがそれを見ていると「私の相棒の花の妖精フランフランよ」とエレノアは教えた。
「昨晩ベールから貴方達の話しを聞いた時は驚いたわ。まさか別の世界からこちらの世界に来てしまった人間が居るなんて…まるでおとぎ話しみたい」
こちらからしてみたらこの世界の方がおとぎ話なんだけどな と思いながら2人は黙って話しを聞いていた。
「そうねぇ…こんな事、普通ならありえないけれど無くはない話しなのかもしれない」
「それって俺達以外にも魔法の世界に迷い込んでしまった人間が過去に居たって事ですか?」
「ずーっと昔の事よ。私がようやく読み書きが出来るようになった幼い頃だった。一度だけこの世界に『自分は別の世界から来たんだっ!』って言い張る私と同じくらいの歳の男の子が現れて、当時この学園で学園長を務めていた私の父がその子の対応をする事になったの。最初は子供の言う事だし、嘘をついてるんじゃないかって私の父もその周りに居た大人達も誰もその子を信じようとしなかったわ。しばらくして家族が迎えに来るまでの間だけその子を我が家で引き取る事になって、歳が近かった私はその子とよく一緒におままごとしたりお菓子作りをしたり たまに近くの公園で一緒に滑り台をして遊んだりしたわ。そしてその子の世界の話しを毎日聞いているうちにこの子は本当のことを言ってるのかもしれないって思うようになったの。私は父や母にその事を伝えたのだけど2人は難しい顔をして悩むばかりでやはりその子の話しを信じようとはしなかった。そしてその子はだんだん皆から嘘つき呼ばわりされるようになった。
だけど、誰も信じてはくれなかったけれどあの子は嘘つきではなかったと確信する出来事が私の目の前で起こった。年月が過ぎて私達がちょうど今の貴方達くらいになった頃、この学園の生徒として暮らしていた私達は立ち入り禁止にされている限られた者しか立ち入る事が許されないこの学園にある宝石の部屋に興味本位で入ったの。そしてそこにあったアルミラージ…我が学園を守り支えてくれている魔法のオブジェの事なんだけど、それに彼が触れた途端、彼は眩い光りに包まれて私の前から姿を消したの。その時一瞬だけ彼が住んでいる世界の景色がはっきり見えた。その世界はこちらの世界とは全く違う大きなビルやお洒落な建物が並んだ私が今まで目にした事のない不思議な世界だった。だから私はその時確信したの、あぁ…この人は嘘をついたりしていなかったんだって…。でも、彼が嘘つきではないのは分かったけれど彼がどうやってこの世界に来てしまったのかは最後まで分からなかった」
「なら…私達もそのオブジェに触れば元の世界に戻れるんじゃない!?」
「あぁ、そうだな!エレノアさん…いえ学園長、そのオブジェってまだその宝石の部屋ってところにありますか?触らせてもらいたいんですけど」
「ダメよ」エレノアは笑みを消して言うと2人を真剣な表情で見つめた。



