魔法学校☆アルミラージ

「でもリュカ君、申し訳ないが1つだけ言い間違えた事ある。魔法は王家の限られた者しか使えないと言ったばかりだけど、正しくは“ありとあらゆる沢山の魔法や大きな魔法は”って事ね」

「つまりどう言う事?」

「一般人はドアを開けたり料理を作ったり飲み物を注いだりと日常生活で必要な小さな魔法なら、その国の王様の魔力で作られた奇跡の石と呼ばれるラブラドライトの指輪を女性ならば右、男性ならば左の中指にはめれば使う事が出来るんだよ。魔法の世界の人間だからね、皆それなりに微弱ではあるけど魔力は持っているんだ。まぁ中にはまるきり魔法を使えない人もいるけど……。その微弱な魔力をその指輪が最大限に引き伸ばす手伝いをしてくれて皆ようやく魔法が使えているんだよ」

「ベールさんも指輪をしてるの?」レイが聞いた。

「もちろん。ほら、これだよ」

ベールが見せてきた中指には大きなラブラドライトの石がはめ込まれた銀色の指輪がちゃんとあった。

「小さい頃に誕生日プレゼントとして父から頂いた物なんだよ。中を見てごらん、ほんの少しだけど宝石の中にちょっとだけきらきらした細かな宝石が入っているの見えるだろ?」

「あっ、本当だ!綺麗ね、これは何?」

「この小さな宝石は母の形見なんだ」

「ベールさん、母さん居ないの?」

「私が幼い頃に病気で亡くなってしまった。私があんまり何日も泣き続けるものだから哀れに思った父が母が生きていた頃に使っていたラブラドライトの指輪から削ったやつを私の石に埋め込んでくれたんだ。おかげでこの指輪を身につけていると亡くなった母がいつも側に居てくれているようでホッとしてね……と、まぁ私の話しはおいといて、キミ達のこれからについてなんだけど」

喫茶店を出て3人並んで歩いていたベールはくるっと回って2人の方を向くと「何の花だったっけ?」とにこやかに聞き返してきた。

「黄色い薔薇よ。花瓶に掘られていた言葉を口に出して読んだら突然光ったの」とレイは言った。