魔法学校☆アルミラージ

【ベール】と言う名前のこの男。

彼自身の説明によると行く当てが無く誰にも相談が出来ず困っている子供を助けるために個人で声をかけてルラチルビットクオーツ学園に入学させてあげたりしている自称世界一優しくモテるお金持ちな先生らしい。

素直なレイは へぇ!と頷いた。

リュカは素直に裏があり過ぎて嘘くさいと思った。

第一に自己紹介前に「自分は世界を愛でいっぱいにするため生まれてきた人!」と決め台詞を言い放った際にキリッとした表情と正反対に彼の手は誰の許可も無くレイの手をまた握っていたのだから。

きっとあの場をリュカ以外の誰かが見ていたらベールがレイを狙ってキミを助けたいんだって言ったと勘違いするに違いない。

「ここは“冬の国”と言うんだ。一年中雪が降っているからそう呼ばれているんだよ」

ベールによるとこの国の住人は皆肌が雪のように白く瞳の色は薄水色、髪の毛も白に近い金髪、全体的に身体の色素が薄い人達が多く住んでいるらしい。

また甘いもの好きが多いのも特徴でお菓子を売っている店が多くとりわけチョコレートを扱う専門のパティシエ達が大勢居るのもあってこの国はほんのりと甘いチョコレートの香りがいつも漂っていて、さらに加えてこの国に住んでる人達は午後のおやつタイム(午後3時)になると家族、恋人、友人とかと一緒にマシュマロと削ったビターチョコレートを浮かべたホットチョコレートの入ったマグカップ片手にクッキーだのケーキだのを食べて談笑するのは日常のお決まりになってるとの事。

レイはリュカの方を向くと「甘いもの好きが多いってこう言う事だったんだね」と小声で言った。

誰にも頼る事が出来ないし、そもそも緊急事態であるから仕方なく2人は自分達が別の世界から来た事を説明し嘘か誠か助けてくれると約束してくれたベールに頼る事にしたのだ。だから今一緒に街中を歩いていた。

「力になるよ」と言ってくれたベールに「ありがとう」と返しながらリュカはレイをこの野獣から守らないと!と心の中で決意していた。