魔法学校☆アルミラージ

『その雷は何かがきっかけでこの学園に呼び寄せられるもののようなのです』

リュカ達の話しを聞いていたエレノアは「…予言はこの事だったんだわ」と力なく座り込んでいた。

レイ達がこちらの世界にやって来る前から学園の魔力が弱まりつつあった、その理由にエレノアは本当は薄々気付いていた。学園の守り神であるアルミラージや黄色い薔薇への魔力供給は学園の生徒達の力だけでは足りないので、その足りない部分はローゼットマリーの血をひく者が この間ルイーズが校庭で1人でパフォーマンスしていた時のようにしてその都度補給しなくてはならない。そうしてようやくアルミラージも黄色い薔薇も本来ある力を保っていたのだが ルイーズが昔よりもさらに1番になる事にこだわり始めた頃からだんだんとアルミラージと黄色い薔薇の魔力が弱くなってきていたのだ。

こんな事になる前にもっとルイーズの話しを聞いてあげられたら良かった!どうしてあんなに側に居たのにあの子の抱えている悲しさに気付いてやれなかったかのか? エレノアはルイーズの祖母としての不甲斐なさを感じて涙を流した。

「全て生まれる前の姿に戻してあげるわ!そしてもう一度0から始めて今度こそ歓喜の歌を取り戻すのよっ!!」

今まで以上の雷が轟くと どこからか哀しげなヴァイオリンの音が響き始めた。

ルイーズはニヒルな笑みを浮かべると大きく息を吸って歌い始めた。

その歌はルイーズの歌とは思えないほどあまりにも酷く哀しい歌で声もいつものルイーズらしくない低く寂しい歌声だった。

ルイーズが歌えば歌うほど雨風は強くなり雷ももっとたくさん学園の周りに落ちるようになっていたが、そんなのに気を取られるよりももっと 聞いていた全員はあまりの歌の哀しさに何も言えなくなってただその場に固まって 天に向かって泣き叫ぶように歌い続けているルイーズを黙って見つめていた。

「…ルイーズ…さん…」レイはルイーズの悲しみを感じて涙を流した。