魔法学校☆アルミラージ


 私の母は春夏秋冬の4つある国のほとんどの人が知っている有名な大物ミュージカル女優だ。父はそのマネージャー。

母はいつも仕事が忙しくてほとんど家にはいない。母が忙しいと言う事は当然も父も同じで、だから幼い頃から家ではほとんど1人きりだった。

自分で言うのもなんだけど他の同い年の子に比べて 私は物分かりが良い方だったから仕方ない事なんだっていつも自分に言い聞かせて2人が帰って来るまで涙ひとつ流さず我慢して大人しく家で待っていた。

だけどある日、どうしても1人にされるのが嫌な時があって私は生まれて初めて自分から両親に我儘を言った事があった。

『やだっ!やだやだやだっ!私もママ達と一緒に行きたいっ!!連れてって!!』

『ダメよ、遊びに行くんじゃないんだから貴方は家で待ってなさい』

『やーーーだーーーっ!!』

『ルイーズ!!』

ぱあんっ 

あれは私が4歳の時だった。私は母に頬を叩かれたのだ。

最初何が起こったか分からなくなったけど叩かれた頬がそのうちだんだんヒリヒリしてきてようやくそれが痛い事に気付いて私は声をあげてわんわん泣いた。

だけど母は私に『わがまま言ってママを困らせないで』と冷たく言ってそれから最後に『ママ達と一緒に居たければ誰よりも眩しく輝く1番のミュージカル女優になりなさい』と言って父と一緒に仕事に行ってしまった。

“1番のミュージカル女優になりなさい”

“【1番】の!!”

その言葉だけが私の中にじわじわと根を張るように染み付いて離れなくなって私は母と一緒に居るために何事にも1番を目指すようになって人一倍努力し続けた。

そのかいあって私は祖母が学園長を勤める有名な音楽学校であるルラチルビットクオーツ学園に入学し、そしてそこで3年間ずっと1番を取り続け、優秀で完璧な成績を取り続けた者しか座る事が許されない玉座を手に入れた。

ようやくこれで母と一緒に居られる そう思ってやっと鏡の前で笑えるようになったのに 突然彗星のようにやって来たあの子達に負けて玉座を奪われそうになった…。そんなの絶対嫌だった。

それなのに仲間でさえ皆彼女達が今年のトップだと言い始めた。