「お爺ちゃん、あのね」
「うん?」
「僕、お爺ちゃんの…ううん、“お父さん”の息子になれて良かったよ」
「…!…アシェル……」
「お父さんもお母さんも居なかった僕をお爺ちゃんが拾って育ててくれた…お爺ちゃんが居なかったら僕は今きっとここには居ない。雪が酷く吹雪いていたあの夜に『一緒にうちにおいで』ってお爺ちゃんが手を差し出してくれなかったら僕はあのまま死んでたと思う。行き場所のなかった僕を、何にも出来ない僕を、虐められてばかりだった僕を、お爺ちゃんがピアノを教えて音楽の世界を教えてくれたから だから今の僕はあるんだ。…お爺ちゃんは僕の生きる光りなんだよ」
「……アシェル」
「お爺ちゃん、だ〜い好きっ!!」
アシェルは顔をあげると満面の笑顔をホーリーに見せた。
「見てて、お爺ちゃん!僕、レイやリュカ達と一緒に皆に最高の笑顔を届けられるそんな歌やダンスをしてくるから!!」
「…うん、…うんっ!応援しているよ、アシェル。お爺ちゃんはずっとお前の側にいる。だから何も心配する事なくめいいっぱい後悔のない様にパフォーマンスしておいで!」
「うんっ!!」
アシェルはもう一度ホーリーと強く抱きしめ合うとレイ達の待つ所へ走って行った。



