レイ達、1年5組の噂はルイーズの耳にもしっかり届いていた。
『初っ端からこんなんじゃトップになれな〜い!!私は絶対トップになるんだから〜!!』
学園の喫茶店で初めて見た時にレイが言っていた言葉。
中庭でスイフォンと2人でパフォーマンスしていた時のあの楽しそうな表情。
何よりも人を惹きつけて離さないキラキラした眩しいほど輝く星のような笑顔。
自分とはまるきり正反対のレイにルイーズは正直少し嫉妬していた。
ぽっと出のあんな子に自分は負けちゃいない。むしろ自分の方がはるかに歌もダンスも上なのは確か。
それなのにレイを見るたびに物凄く嫌気がさして仕方ない。きっとそれはあんな風に自分は笑顔で歌って踊れたりはしないからと言うのもあるからだろうが…。
「……腹が立つ」
皆に囲まれて笑顔で踊るレイの姿を見るたびにその笑顔を真っ二つに引き裂いてやりたくなる。
『ルイーズ、貴方は確かに歌もダンスも申し分ないわ。だけど貴方にはあとひとつ何かが足りない。それが何か分かって最後のピースがはまった時、きっと貴方は自分でも驚くほど今よりもっとこの世界を羽ばたけるに違いないわ』
個人試験でずっと言われているスフェーンの言葉の意味が未だに見つかっていない。自分に何が足りてないと言うのだろうか?



