魔法学校☆アルミラージ

「恐れていた事?」

レイが聞くとエレノアは小さく頷き返した。

「アルミラージだけではなく我が学園を守っている庭に咲いた黄色い薔薇まで枯れ始めてしまったの。こうなるともう我が学園は破滅の危機を迎えてしまうわ」

「破滅って…」リュカが驚いて言うと

「だけどこの間 学園の魔力回復のためにルイーズさんが歌ってくれたはずですよね?あれでもダメだったんですか?」

レイの質問にエレノアは悩まし気に一瞬瞼をぎゅっと閉じた。それから少し経ってまた目を開くと「えぇ」と頷いた。

「歌やダンスの他に枯れ始めた黄色い薔薇やアルミラージが輝きを取り戻す方法はないんですか?ここって魔法の世界ですよね?呪文を唱えとか何とかやって元に戻す事とか出来ないんですか?」今度はリュカが聞いた。

「貴方達2人の世界で魔法の世界と言うものがどのように伝えられているのか分からないけれど 魔法の世界、私達にとって現実であるこの世界はそう簡単に魔法1つで何でも解決出来るほど出来た世界ではないの。病気なれば病院に行って薬を貰って回復するまで家で療養するし、勉強だって読み書きが苦手なら出来るようになるまでノートに何度も書いて覚えるしね。魔法の世界だから魔法で何でも出来るわけじゃない。何が言いたいかって言えば 何をするのも貴方達の世界と変わらずとても難しいって事。
だから私達は小さな力を合わせてひとつの大きな事を成すためにパライバトルたるものを開いてちょっとずつだけど皆から貴重なパワーを頂いて今までずっとルラチルビットクオーツ学園は皆のおかげでずっと平和を保ってきた。それなのに…」

エレノアは大変困り果てた様子で深くため息をついた。