「毎年賑やかね」とマチルダピーチがおかしそうに笑って言った。
「うちの学園の良いところさ」とベールが笑みを返した。
マチルダピーチはレイとルイスが仲良く踊っているのと、その後ろの方でリュカがエミリーを追いかけているのを見て あらま。と目をぱちくりさせた。
「若いって良いわね」
「キミだってまだまだ若いだろ?」
「嫌味にしか聞こえないわ」
「そんなつもりで言ってないよ」
「どうだか」
ふんっ と鼻を鳴らしてそっぽを向いたマチルダピーチに向かってベールは すっ と手を差し出した。
「あら、なんのつもり?」
「せっかくだから久しぶりに一緒に踊らないかい?あの頃のように」
あの頃とは2人がレイ達と同い年の学生だった頃の事だ。
マチルダピーチは少し考えて、それから ふっ と短く笑った。
「仕方ない。大の男が、パーティーでひとりぼっちじゃ可哀想だから一緒に踊ってあげるわ。感謝してよね」
「ウィ。ありがとう、感謝するよ」
2人は手を繋ぐと生徒達の間を歩いて、皆から注目を浴びながらダンスホールの真ん中に行った。



