魔法学校☆アルミラージ


「あ、あのね、実は前から私、リュカくんの事…」

そこへ「はいはいリュカは先約あるからごめんねぇ?」と、エミリーが割って入ってきた。

エミリーはリュカの腕に自分の腕を回すと、さっさとその場から離れるようにリュカを引っ張って行った。

残された女の子達はポカンとしていた。

「おいエミリー、先約ってなんだよ?お前マール達とケーキ食いに行ったんじゃなかったのか?」

「だってマール達ったら、他所のクラスの女の子達に声かけられるなり、鼻の下伸ばして着いてっちゃったんだもん!それにスイフォンもオーブリーにダンスバトルの申し込みされて『絶対負けねぇ!』ってムキになって一緒にダンス始めちゃうし、アシェルとカロリーナはジェイデン先生とパフェ作りしちゃってるし、それに…」

「つまり“ぼっち”になったって言いたいのか?」

「そう、それ!1人じゃ寂しいからおんなじぼっちのリュカのとこに来たってわけ!」

「俺は別にぼっちじゃないから」

「嘘!ルイスにレイ取られて落ち込んでたくせに!」

「取られたって…落ち込んでないし」

「あら?リュカってレイの事、好きなんじゃなかったの?」

「あぁ、好きだよ」

「ほら、やっぱり」

「でもそれは恋愛的な意味じゃなくて、親友として、相棒として好きって意味」

リュカは階段を降りて行くと近くのテーブルに並んであったカップケーキをひとつ取って ぱくっ と食べた。

エミリーも着いてくると、銀の皿の上に並べて置かれてあったハート形のピンクのチョコレートを取って口の中に入れた。