あたり一面ホワイトチョコレートと飴細工でデコられたちょっと大人っぽい雰囲気のダンスホールには、お菓子で出来たカラフルな正装をしたルラチルビットクオーツ学園の生徒達が集まって、男女ペアで皆楽しそうに手を取り合ってダンスをしていた。
「パライバトル前夜祭なんだ。毎年皆誰かしらパートナーを探して踊ってる…僕たちみたいね」
ルイスは穏やかに説明するとパーティーのパートナーであるレイの腰に手を回して優雅に くるっ と回った。
「スイフォン達から聞いたから知ってるわ。でも何で私なんかを誘ったの?ルイスは3年生なんだから、同じ学年の女の子を誘えば良かったじゃない」
「キミしか考えられなかったんだ」
「はぁ?また何冗談言って…」
「本気だよ、キミの事だけはね」
「え…?どうし…」
どうして?とレイが聞くより先にルイスはレイの手をひいて またひとつ優雅な足取りで くるっ と回った。
「…ルイスって本当にダンス上手よね」
「…父がプロのスケーターで、よくアイスダンスショーをしてて、…僕も小さい頃から父からダンスを教わっていたんだ。ダンスは色んな人と踊った事がある」
「あぁ!それで凄く上手なのね!」
「僕のリード、踊りやすいかい?」
「うん、すごく!めちゃくちゃ楽しい!」
レイが笑ったのを見てルイスは嬉しくなった。
「それなら嫌々ダンス習っといて良かった」
「え、嫌々って…ルイスダンス嫌いなの?」
「昔はね。でも今は好き、レイのおかげ」
ルイスはにこっと微笑んだ。



