「ねぇレイ」
「なに?」
レイがベールを見上げると もみの木に飾られたカラフルなマシュマロの電球の灯りに照らされたベールの笑顔がレイを見つめて穏やかに優しい声で聞いてきた。
「キミはどうして歌やダンスが好きなんだい?」と。
『ねぇレイ?ママやパパがどうしていつも笑顔で歌やダンスが出来るか知ってる?』
レイがまだ小さかった頃レイの髪の毛を櫛で優しくとかしながらソフィアが聞いてきた。
『どうして?』
ぽかんとしながらレイがソフィアの顔を見上げて聞き返すとソフィアと隣に座っていた父親のジャックは顔を見合わせて ふふっ と笑った。
『それはねレイ、お前が私達の側に居てくれるからなんだよ』とジャックが言った。
『私が?』
『そうよ。貴方が産まれる前、ママとパパは仕事が無くなっちゃってず〜っと悲しんでいたの。だけど貴方が私達のところに会いに来てくれたその日から不思議な事にママとパパの所にもう一度舞台に上がれるチャンスが来たの』
『レイが見守ってくれている。それだけでパパとママは何倍も何十倍も何百倍も心を強くしていられた。そしてパパとママは大成功した』
『きっとこれは…ううん、絶対これはレイのおかげだって私達は思ってる。貴方は私達に光りを与えてくれた、希望を与えてくれた。だから貴方が産まれた時 貴方に私達は 愛しい人・絆 と言う意味のある“LEI”と名付けたの。いつかもしどんなに離れた場所に居く事になっても 私達の絆は永遠だと、貴方は私達にとって永遠の光りである事を貴方自身がず〜っと忘れないでいてくれるように。貴方がいつも貴方らしく貴方のままでずっと笑っていてくれますように、と』
ー ねぇ、レイ? 大好きだよ… ー
2人はレイを愛おしそうに優しく そして強く抱きしめた。…
…
レイは思い出して静かに涙を流した。



