最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

 そして、球技大会当日。

 トーナメント戦で私たちのチームは一回戦からだった。

 笛の吹く音が聞こえ、試合が始まる。


「は?何あの子…。」

「いや、優勝候補のチームでサッカー部たくさんいるのに…。」

「なんか、無双していない!?」


 開始から一分で二得点決めた。


「やば…。」

「あの子何者?」


 しかし、相手もサッカー部というプライドがあるのか、ファウルが取られるようなプレーをしてきた。

 服の袖を掴んだり、押したり…。

 私だけならまだ良かったけど、私と同じチームの女の子にも悪質なファウルをたくさんした。

 そうして、残りの時間が一分を切ったときには三対四になっていた。

 勝つためにはあと二得点、必要である。

 観客席を見ればそこには蘭がいて、


「負けたら承知しねぇからな!」


 と口パクで言っている。

 軽くそれに頷き、ゴール一点を見て集中する。

 パスされたボールを受け取り、また服を引っ張られる前に空に体を浮かす。

 ボールの回転、風向き、距離、問題ない。

 空に浮かした体を捻りボールを蹴って、一回、二回、三回…。

 五回目のときに、シュートする。


五段式空砲直撃砲(ごだんしきフェイクボレー)!?」

「漫画でしか見たことねぇよ…。」


 空中で五回キックをしてシュートする技である。

 その後、同点に追い込み一点差で優勝候補チームに勝った。

 そして私のチームは士気が上がったのか、その後の試合で一人一人が活躍し、優勝を成し遂げた。

 ちなみに、ファウルをたくさんしたチームはたくさんお叱りを受けたのだった。