最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

 新年、スーパーで買ったお餅をモグモグ食べながら、大御所が二十四時間笑いをこらえる番組を見る。

 もし笑ってしまえばお尻を叩かれると言う。

 クラスの皆は毎年この番組を見るのだとか。

 みかんの皮を剝きながら見ていると、


「…ん、ブルース大西☆出てる…。録画しないと!」


 反射神経でリモコンを操作して録画する。

 しかし、ブルース大西☆の番の直前、玄関のチャイムが鳴った。


「はーい!」


 テレビをそのまま流したまま、玄関へ行く。


「よっ、あけおめ。」

「蘭。」

「今年もよろしく。」

「霞先輩まで。」

「俺を忘れていない?」

「雪斗も。しかも袴?」

「俺もいるからね!」

「英も。あけましておめでとう。今年もよろしく。で、どうしたの。今日はお正月だけど…。」


 最後に会ったのはクリスマス以来だ。

 何も約束していたわけじゃないのに…。


「だから来たんじゃねぇか!」

「え?」

「皆で初詣行こうよ!」


 初詣…新年に神社に行くことだよね。


「うん、分かった。行く準備するからちょっと待ってて。」


 テレビを消して、戸締りをしてコートを羽織る。

 コートの下から雪斗を助けたときのカスタマイズした銃が出てきた。


『一年間、誰も人を殺さず普通に生きろ。ただし、お前が人を殺したら俺がお前を殺す。』

『……何者かが美夜を狙っている、って。』

『伝説の殺し屋の“ジェヘナ”は知っているか?ある人物にそいつを消すのを頼まれてここにやって来た。』

「……一応ね。」


 銃をコートのポケットに仕舞った。