最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

 そして、いよいよ今年もラストの月になった。

 町はイルミネーションで彩られていている。

 久々に皆と帰っている。

 しかし、町は賑やかで浮いているのに何故か皆だんまりである。

 誰も口には出さないけど、視線だけが交差していた。


「なぁ、美夜。明日のクリスマス駅前のでかいツリー見に行かね?」

「美夜、明日サッカーのシューズ見にスポーツ用品店に行かないか?」

「明日ヘリで夜景を見に行くぞ。」

「家にまた来てよ!明日、クリスマスケーキ作ろ!」


 さっきまで静かだったかと思えば、同時に皆から同じ日に遊びに誘われた。


「……待ってよ。皆、私は聖徳太子じゃないいんだよ。で、蘭は駅前のツリー、霞先輩はスポーツ用品店、雪斗はヘリで夜景…。英はクリスマスケーキ…。」

「いや、ばっちし聞き取れてんじゃん。」

「……居酒屋の店員にいるベテランみたいだ。」

「……朝から夜までだからな。時間は空けといて。」

「ちょっと待ってよ!ヘリとかスケールでかすぎなんだけど!美夜困ってんじゃん!」


 蘭と霞が感心した目を向けるが、雪斗は一日中出掛ける計画を練っているようで、それに英は困惑した目を向けている。


「明日は、用事があるの。」

「「「「誰と?」」」」


 四人が一気に質問してくる。


「その、文化祭とかいろいろあって皆で帰る機会がなかなかなくなっていたし…。クリスマスは、家族と過ごすんでしょ?だったら、二十五日の明後日に皆で集まってホームパーティーしようと誘おうとしていて…。もしOKだったときのご飯の材料の買い出しとかを明日に…。」

「……つまり、俺らをクリスマスに誘うつもりだったのか?」

「うん。」


 頷くと、


「「「「行くに決まってんだろ!」」」」


 と四人同時に承諾してくれた。


「良かったぁ。断られたらどうしようかと…。」

「断るわけねぇじゃん。」

「あぁ。」

「美夜の料理とか楽しみだ。」

「ケーキ持っていくね!」


 こうして、無事二十五日は皆でホームパーティーをすることになった。

 ところで、


「なんで皆、同じ日に誘ってきたんだろう。」