文化祭が終わり、しばらく経つ。
「……へっくしゅん。」
「おいおい、大丈夫かよ。」
ティッシュを差し出してくれる蘭。
実は、文化祭の翌週にきちんと話し合った。
『……あの時は勝手にキスしたりして悪かった。』
『ううん、大丈夫だよ。その…。きちんと、分かるようになるから…。だから、また仲良くして欲しい…。』
『………。』
『蘭と、一緒にいるの楽しい…から。ちゃんと、これからは蘭を見るし…。』
『………分かった。』
と言って和解した。
そして、佐野さんはというと停学中に煙草を吸ったりお酒を飲んだり、暴力団とつるむようになり少年院に送られた。
これからの彼女が私がいた側の人間側に堕ちないことを祈ろう。
「そういえば、もう随分寒くなってきたな。」
「そうだね。」
二人で休み時間中に窓を見る。
校庭のイチョウは黄金色に染まって地面に落ちている。
そういえば、この時期は実りの季節だし、たくさんの木の実が手に入るのと同時に冬眠に備えて狩りをする猪達がでてくる。
「………猪食べたい…。」
「は?」
「ごめん。食欲の秋だから、つい。」
「つい、にしてはありすぎるだろ!」
その様子を、
「………なんか、仲良くなってんだけど…。」
「つまりは、友達としての関係で…ってこと?」
「じゃあ、月下さんは蘭以外のあの三人の貴公子を選ぶってこと!?」
「蘭は脱落!?」
と、クラスメートが観察している。
しかし、不思議と気にならない。
自分なりに蘭を見て、恋するかどうかを決めよう。
今日も平和だなぁ…なんて思っていたら、
「ん?なんか、すごい足音するね。」
「そうか?俺には聞こえな…。ん?まじでなんか聞こえる。」
そう言った矢先、担任の先生が教室に入って来て、
「ぜぇ…ぜぇ…。こんな走ったの十年前のインターハイぶりよ…。とりま、席に着いて。」
担任の先生に言われて、皆座る。
「あのね…。落ち着いて聞いてね。今、学校に不審者がやって来ているの。まじで、ヤバいよね。怖いよねっ!」
……担任の先生が一番落ち着いていない。
それより、不審者か…。
強いかな?
武器はなんだろ?
どのくらいの経験があって、更にはどんな体格をしているのか…。
「……しかし、受験を控えてるっていうのによりによって三年二組に侵入するなんて…。」
「っ!?」
三年二組は霞先輩のクラスだ。
助けなきゃ。
もちろん、善意である。
決して、不審者と手合わせしようなどと考えていない。
「先生、お手洗いに行ってきます。」
「あ、ちょ月下さん!?今は危ないのよ。」
「一分で帰ってっきますから。」
「……ま、まぁ…。それなら…。」
「「「いや、許すんかい!!」」」
廊下に出た瞬間、秋の寒さが戦場と同じような冷たさに変わった。
「……へっくしゅん。」
「おいおい、大丈夫かよ。」
ティッシュを差し出してくれる蘭。
実は、文化祭の翌週にきちんと話し合った。
『……あの時は勝手にキスしたりして悪かった。』
『ううん、大丈夫だよ。その…。きちんと、分かるようになるから…。だから、また仲良くして欲しい…。』
『………。』
『蘭と、一緒にいるの楽しい…から。ちゃんと、これからは蘭を見るし…。』
『………分かった。』
と言って和解した。
そして、佐野さんはというと停学中に煙草を吸ったりお酒を飲んだり、暴力団とつるむようになり少年院に送られた。
これからの彼女が私がいた側の人間側に堕ちないことを祈ろう。
「そういえば、もう随分寒くなってきたな。」
「そうだね。」
二人で休み時間中に窓を見る。
校庭のイチョウは黄金色に染まって地面に落ちている。
そういえば、この時期は実りの季節だし、たくさんの木の実が手に入るのと同時に冬眠に備えて狩りをする猪達がでてくる。
「………猪食べたい…。」
「は?」
「ごめん。食欲の秋だから、つい。」
「つい、にしてはありすぎるだろ!」
その様子を、
「………なんか、仲良くなってんだけど…。」
「つまりは、友達としての関係で…ってこと?」
「じゃあ、月下さんは蘭以外のあの三人の貴公子を選ぶってこと!?」
「蘭は脱落!?」
と、クラスメートが観察している。
しかし、不思議と気にならない。
自分なりに蘭を見て、恋するかどうかを決めよう。
今日も平和だなぁ…なんて思っていたら、
「ん?なんか、すごい足音するね。」
「そうか?俺には聞こえな…。ん?まじでなんか聞こえる。」
そう言った矢先、担任の先生が教室に入って来て、
「ぜぇ…ぜぇ…。こんな走ったの十年前のインターハイぶりよ…。とりま、席に着いて。」
担任の先生に言われて、皆座る。
「あのね…。落ち着いて聞いてね。今、学校に不審者がやって来ているの。まじで、ヤバいよね。怖いよねっ!」
……担任の先生が一番落ち着いていない。
それより、不審者か…。
強いかな?
武器はなんだろ?
どのくらいの経験があって、更にはどんな体格をしているのか…。
「……しかし、受験を控えてるっていうのによりによって三年二組に侵入するなんて…。」
「っ!?」
三年二組は霞先輩のクラスだ。
助けなきゃ。
もちろん、善意である。
決して、不審者と手合わせしようなどと考えていない。
「先生、お手洗いに行ってきます。」
「あ、ちょ月下さん!?今は危ないのよ。」
「一分で帰ってっきますから。」
「……ま、まぁ…。それなら…。」
「「「いや、許すんかい!!」」」
廊下に出た瞬間、秋の寒さが戦場と同じような冷たさに変わった。

