蘭に腕を掴まれたまま、廊下を歩く。
廊下は文化祭を楽しんでいる人達がたくさんいた。
しかし、私達を見ると、
「ね、ねぇ…あれって…。」
「月下さんが蘭に連行されてる!?」
「どういう状況!?」
「なにがあった!?」
騒がしくなる。
しかし、皆の視線より
「ねぇ、蘭?どこに行くの?」
「体育館。」
蘭と話したのはいつぶりだろうか?
「どうして?」
「三島が腹壊した。」
「え!?なんで!?」
「知るか。」
不機嫌な蘭。
口調は淡々としているし、声は低いし…。
だけど、蘭とまた話せて嬉しい。
掴まれている手をギュッと握り返す。
「は?」
蘭が振り返った。
「お前、それわざとかよ。」
「何が?」
「……俺の気持ち、知ってるくせに。」
「……知ってる。」
「いや、絶対分かってない。」
「分かってるよ。」
突如、繋いでいた手を振り払われる。
「分かってんなら、霞先輩とあんな近くなるわけないだろ!」
行き場を失った私の手をただ廊下の開け放された窓から入る風が撫でる。
「ごめん。」
歩き出す蘭。
今度は手を繋いでない。
先をどんどん行く蘭の背中は、もうあの頃のようには戻れないと言っているみたいだった。
廊下は文化祭を楽しんでいる人達がたくさんいた。
しかし、私達を見ると、
「ね、ねぇ…あれって…。」
「月下さんが蘭に連行されてる!?」
「どういう状況!?」
「なにがあった!?」
騒がしくなる。
しかし、皆の視線より
「ねぇ、蘭?どこに行くの?」
「体育館。」
蘭と話したのはいつぶりだろうか?
「どうして?」
「三島が腹壊した。」
「え!?なんで!?」
「知るか。」
不機嫌な蘭。
口調は淡々としているし、声は低いし…。
だけど、蘭とまた話せて嬉しい。
掴まれている手をギュッと握り返す。
「は?」
蘭が振り返った。
「お前、それわざとかよ。」
「何が?」
「……俺の気持ち、知ってるくせに。」
「……知ってる。」
「いや、絶対分かってない。」
「分かってるよ。」
突如、繋いでいた手を振り払われる。
「分かってんなら、霞先輩とあんな近くなるわけないだろ!」
行き場を失った私の手をただ廊下の開け放された窓から入る風が撫でる。
「ごめん。」
歩き出す蘭。
今度は手を繋いでない。
先をどんどん行く蘭の背中は、もうあの頃のようには戻れないと言っているみたいだった。

