最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

 そして、皆で山にキャンプしに行く日がやって来た。

 皆の要望で一泊二日である。

 ちなみに、私は皆が帰った後に翌日また山に行くつもりだ。


「おいおい待て待て!」

「うん?どうしたの蘭。いつものことだけど騒いで…。」

「いや、寝袋とナイフだけって!某ゲームの初期装備じゃん!」

「変かな?」

「あぁ。危険だ。そういえばテントは?」

「寝袋。」

「あはは、変わってるな~月下さんは。寝袋はテントじゃないでしょ。ところで、食料は?」

「現地調達。」

「ありゃ、雪斗先輩倒れっちゃた~。で、美夜ちゃん。ちゃんと日焼け止め対策した?あと虫よけスプレーした?」

「………する必要あるの、それ。」

「うん?まさか、してないの?」

「うん。いつもこんな感じだよ?」

「い、いつも…。そ、そんな感じなの?」

「うん。」


 どういうわけか、蘭は


「危ねぇ。美夜一人で行かせなくて良かった…。」



 と、木に向かって呟き、霞先輩はほぼ放心状態で黙々と私の寝袋を敷いてくれている。

 そして雪斗君はというと地面に笑顔で倒れながら、


「現地調達…。」


 と呟いている。

 英はというと、


「美夜ちゃん良かったらあげる。」

「ありがと。」


 こちらも半分放心状態である。


「じゃあ、ご飯取りに行ってくるね。」


 今日の昼に食べれそうなものを探しに行く。


「「「「これ、サバイバルじゃね…?」」」」


 皆の呟きは狩りに夢中になっていた私には聞こえなかった。