最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

 そして、お昼ご飯の時間になった。

 いつも一緒に食べている幸子ちゃんと咲奈ちゃんは家族と食べるみたいだ。

 となれば、私は一人で…。

 教室で食べようかと思って校舎に入る。


「おい、美夜。」

「美夜。」

「月下さん。」

「美夜ちゃん。」


 蘭、霞先輩、雪斗君、英に呼ばれて振り返る。


「どうしたの、四人そろって。」

「昼飯、一人みたいだし。一緒にどうかなって…。い、嫌ならいいけど!」


 なぜか真っ赤になってお昼ご飯を誘う蘭と、


「美夜、俺と一緒にご飯食べない?美夜が普段どんなの食べてあそこまでの運動神経になれるのか知りたい。無理にとは言わないけど。」


 私の食生活が気になる霞先輩。


「俺はコンビニの件の礼を言いたくて。今日は重箱弁当なんだ。一緒にどう?」


 さすがヤクザの若頭雪斗君。

 弁当のスケールが違う。


「僕、久々に美夜ちゃんとお昼ご飯食べたいな~。いいよねっ?」


 可愛く首を傾げてあざとく誘う英。

 誰と食べようか悩んでいると、


「というか、白河のコンビニの件ってなんだよ。」

「あ、それ僕も気になっていた!」


 私が返事で悩んでいるのに痺れを切らした蘭が雪斗君に突っかかり、英が便乗する。

 まぁ、私が止めなくても雪斗君は大人な対応で躱すだろうと思っていたが、


「ん?俺と月下さんの仲だから言えないかな。…ね?」

「は?」

「え?」


 まさかの雪斗君は煽ったのだ。

 蘭と英の声が二音ぐらい下がった。


「ちょ、どういうことだよ!美夜!」

「美夜ちゃん、また僕を…。」

「多分二人が思っているのと違う。というか、皆でご飯食べようよ。」

「「「「は?」」」」


 四人の声が合わさる。


「美夜ちゃん、その皆って…。」

「蘭、霞先輩、雪斗君、英、私…の皆。嫌ならいいし、無理しなくていいよ。」


 四人は互いに顔を見合わせて渋々といった感じで頷き、


「……まぁ、いいけど…。」


 苦々しい顔で頷く蘭。


「俺もそれでいい。」


 今まで私と同じように静観していた霞先輩。


「うん、月下さんがそう言うなら俺は賛成だよ。」


 完璧スマイルを浮かべながらもワナワナと微妙に震えている雪斗君。


「う~ん…。美夜ちゃんがそう言うなら…。あっ、だけど、今度は二人っきりで食べようね。」

「うん。じゃあ、空き教室集合ね。」

「分かった~。」


 そして、彼らは私が去った後にため息を吐いてこう言うのだった。


「「「「やっぱ、こうなるのか。」」」」