最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

 雪斗君をお菓子で買収して、テニス部の勧誘を避けれたものの…。


「……霞先輩?」

「あ、球技大会の…。」


 廊下にて霞先輩に遭遇した。


「はい、月下美夜って言います。ところで、先輩は何を?」


 どういうわけか、キョロキョロしている先輩。

 しかし、いつ見ても引き締まった体である。

 疑問に思って聞いてみると、先輩はバツが悪そうに目を逸らし、


「………鬼ごっこ。」

「………。」


 先輩と蘭は真逆そうに見えて実は似ているのか?


「そうなんですね。」

「あぁ。友達にしつこく誘われて…。」

「な、なるほど…。」


 確かに、先輩の性格上断れなさそうだ。

 蘭と似ているのか、なんて一瞬思ってしまってすみません。

 心の中で謝っていると、


「それ、入部届?」

「はい。」

「じゃあ、サッカー部に来ないか?」

「え?」

「ほら、球技大会でも活躍していたし…。マネージャーもあるからプレーをしたくないならそっちに行けばいい。まずは、体験からでもどうだ?」

「………考えておきます。ところで先輩、後ろに恐らく鬼役が…。」

「ん?………やべ…。」


 そうして、霞先輩は滑る廊下の上を走りながら鬼役から逃げて行った。