最強女子にも帰る場所がある~Choice your back home~

 ボスから普通として生きろと言われ、新学期のタイミングで転校生としてやってきた。

 しかし、普通というものが分からない。

 学校に通うのだって、六年ぶりぐらいである。

 普段見ている夜の街じゃなく、桜が舞う呑気で温かい季節の街を歩く。


「桜か…。」


 桜の花びらが風に吹かれ、宙を舞う。

 それを掴まえた私に小さな男の子が、


「あ!お姉ちゃん桜の花びらキャッチしたんだ!いいなぁ…。」

「……そうなの?」

「うん!桜の花びらをキャッチしたらいいことが起こるんだって!」


 良いことか…。

 普通すら分からない私に良いことが起こったとしても、それを良いことと捉えれるか…。


「じゃあ、君にあげる。」

「え!?いいの?」

「うん。」


 少年は飛び跳ねて喜び、どこかに行ってしまった。

 私も学校に遅刻しないように歩き出す。

 しかし、制服というものはどうも動きづらい…。